2025年4月の記事一覧
ご入学 おめでとうございます
式辞
やわらかい春の日差しが、桜色の街を温かく包む季節となりました。
154名の新入生の皆さん、保護者の皆さま、ご入学おめでとうございます。今日から、ここ南部中学校の一員になりました。全校生徒は476名となり、ともに新たな南部中学校の歴史と伝統を築いていくことになります。
本校校歌の歌詞には、「十字星」という言葉が出てきます。空には88個の星座がありますが、その中の一つに南十字星があります。歌詞に出てくる十字星は、この星座を意味しています。南十字星は、88個の中で一番小さな星座です。小さな星座ですが、北の北極星と並び、古くから船乗り達が大海原で迷うことのないよう、正しい方向に導いてくれる大切な星座です。
多くの人にとって大変重要な星座であり、南半球では国旗のデザインにしている国も少なくありません。本校でも校章に使われています。校歌の歌詞に出てくる「十字星」には、小松市の南にあるこの地で、夢や希望をもち、明るく正しく生きていこう、という強い思いが込められています。新入生の皆さんも、ここ南部中学校で目指すべき十字星を見つけ、輝く人になってほしいと思います。
いよいよ今日から、中学校生活が始まり、大人への階段を上っていくことになります。そんな皆さんに、大切にしてほしいことが3つあります。
一つ目は、主体的に考え行動できる人になってほしい、とうことです。現代は、日々の変化が激しく,未来の予測が困難な時代だと言われています。過去の常識が通用しなかったり,多くの情報があふれ、どれが正しいのかわからなかったりすることもあります。そんな不確実な時代を、自分らしく幸せに生きるためには、常識にとらわれず、必要な情報を見極め,何が正しいのかを自分で考える力が必要になります。授業や日々の学校生活の中で生まれた問いに対し、まずは自分でしっかり考える習慣を身につけてください。
二つ目は、他者を理解し尊重できる人になってほしい、ということです。多くの人がネットにつながり、遠く離れた人との人間関係も作られる時代です。こんな時代だからこそ、身近なリアルな友達のことをよく理解したり、自分とは違う考え方の人を尊重したりすることが重要です。本校では、6つの小学校から生徒が集まり、たくさんの友達とつながりができます。相手のことを自分と同じように大切に思い、尊重し、よりよい友人関係をつくってほしいと思います。
三つめは、社会に貢献できる人になってほしい、ということです。皆さんの学校での学びは、自分自身のためでもあるし、未来社会のためでもあります。予測不能で何がおこるわからない未来は,逆に言えば可能性に満ち溢れた世界であるとも言えます。来るべき未来は、みなさんの力を求めています。しっかり学び、世の中に貢献できる力を、社会を変えていく力を養ってほしいと思います。
主体的に考える人、他者を尊重できる人、社会に貢献できる人、以上三つのことをお願いしましたが、これからの三年間には、大きな壁や高いハードルがあるかも知れません。困難に直面し、目指すべき十字星を見失い、進む道に迷うこともあるかと思います。そういうときに助けとなるのが、仲間の存在です。時には友達が、時には上級生がみんなの支えとなってくれるでしょう。また、私たち職員も、皆さん一人一人の成長を願い、その頑張りを心から応援します。不安なときは、仲間や先生方に遠慮なく相談してください。多くの人たちが、みんなの成長を見守っています。
保護者の皆様、お子様が思春期を迎える中学生時代は、保護者にとっても期待と不安が交錯する難しい時期ではないでしょうか。私たち職員一同、皆様とともに、誠意をもってお子様の成長を支えていきたいと思います。何卒、よろしくお願いいたします。
結びとなりますが、本日ご列席いただいたご来賓の皆様方による、本校教育活動への多大なるご協力に対して、厚くお礼申し上げます。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、本日入学しました154名の成長を、温かく見守ってくださいますようお願いをし、式辞といたします。
令和七年四月七日 小松市立南部中学校 校長 亀田 憲一郎
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