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校長室より

黄砂に・・

今日の黄砂はすごかったですね。本校からの景色も、近隣の家屋の屋根がかろうじて見える程度でした。視界はざっと2~3㎞程度で、鞍掛山もほとんど見えませんでした。黄砂は、大陸のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠で巻き上げられた砂が、はるか何千キロ離れている日本にも運ばれて起こる現象のようです。気温は心地よい季節なので、窓を開けて換気したいのですが、なかなか難しいですね。

校舎からの景色 桜と白山

本校校舎から、遠くにまだまだ深い雪を抱いた白山が見えます。近くには校庭の満開の桜が咲き誇っています。なかなかの絶景です。今日は天気も良く、青空に白山の白と桜のピンクが映えていました。来校の際は、本校ならではの風景を味わってください。

令和6年度 入学式 式辞

式辞

  校庭を彩る満開の桜が、春爛漫を感じさせる季節を迎えています。このよき日に、育友会会長はじめ、来賓の皆さまのご臨席を賜り、令和六年度入学式を挙行できますことを 心より感謝申し上げます。

 163名の新入生の皆さん、保護者の皆さま、ご入学おめでとうございます。今ほど、皆さんの元気な返事を聞き、大変嬉しく思います。今日からここ南部中学校の生徒になりました。全校生徒は477名となり、ともに新たな南部中学校の歴史と伝統を築いていくことになります。

 皆さんが身に着ける本校校章は南十字星を形取っています。また、校歌には「明けゆく加賀のみんなみに 光るしるしの十字星」という歌詞があります。南部中学校での生活のあちらこちらで、南十字星が登場します。

  南十字星とは、南半球で見ることができる星座で、北の北極星と並び、古くから船乗り達が大海原で迷うことのないよう正しい方向に導いてくれる大切な星座です。多くの人にとってあこがれの星座であり、オーストラリアやニュージーランドなど、国旗のデザインにしている国も少なくありません。

 小松市の南に位置する我が南部中学校の生徒たちは、伝統的に「小松の南十字星になる」~君の心の中に南十字星は輝いているか~というスローガンを掲げ、勉強や学校行事、部活動に意欲的に取り組んでいます。

 新入生の皆さんが、こうした良き伝統を引き継ぎ、充実した中学校生活を送るために心がけて欲しいことを、スローガンに関わって二つお話しします。

 一つ目は、何事も自分で考え自ら行動し、自分らしく輝いてほしいということです。夜空に輝く星が、自ら赤や青の光を出して輝いているように、何事も自らの意思でしっかり考え正しく行動してほしいと思います。そのために大切なことは、授業でしっかりと学び、友達と関わり、部活動に励み、自ら輝くための学力や人間力を高めることです。中学校3年間での授業時数の合計は、3千時間を超え、部活動などの放課後の活動も、千時間近くに上ります。1日1日を、1時間1時間を大切に、勉強や部活動に取り組むことで、自ら輝く力を身に着けることができるでしょう。

 二つ目は、学校や家族、そして社会に貢献できる人になってほしい、ということです。南十字星が、大海原で迷わないよう人々を導いたように、みんなも、周りにいる人たちのために活動し、その人たちの助けとなってほしいと思います。元旦に発生した能登半島地震において、多くの若者が避難所でボランティアとして活躍したことが報道されていました。若い皆さんが学校や家庭、地域で活躍することは、多くの人たちにとって希望となります。友達や家族を大切に思い、その人たちのために行動できる人、そして社会に貢献できる人になってほしいと思います。

  以上二つのことをお願いしましたが、これからの三年間には大きな壁や高いハードルがあるかも知れません。困難に直面し、目指すべき南十字星を見失い、進む道に迷うこともあると思います。そういうときに助けとなるのが、仲間の存在です。時には友達が、時には上級生がみんなの支えとなってくれるでしょう。また、私たち職員も、一人一人の成長を願い、その頑張りを心から応援します。不安なときは、仲間や先生方に遠慮なく相談してください。多くの人たちが、みんなの成長を見守っています。

 保護者の皆様、お子様が思春期を迎える中学生時代は、保護者にとっても期待と不安が交錯する時期です。私たち職員一同、皆様とともに、誠意をもってお子様の成長を支えていきたいと思います。何卒、よろしくお願いいたします。

 結びとなりますが、ご来賓をはじめ、地域の皆様方による、本校教育活動への多大なるご支援ご協力に対しまして、厚くお礼申し上げます。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、本日入学しました163名の生徒の成長を、温かく見守ってくださいますようお願いを申し上げ、式辞といたします。

 令和六年四月八日 

          小松市立南部中学校 校長 亀田 憲一郎